不動産においても、ゲン担ぎは存在します。
例えば、古いアパートなどで4号室が存在しないなどのケースですね。
今回は私がまだ会社員時代の不動産投資の確認ミスのお話。
いつものような不動産投資の役立つ情報という記事ではなく、不動産投資家の体験談という感じで読んでいただければと思います。
Renと申します。 宅建士の資格を取得後、不動産・建設関係の仕事をしておりました。 宅地建物取引士(宅建士)・1級土木施工管理技士・1級建築施工管理技士等の資格を保有しています。
上司が持ってきた不動産案件
私がまだ会社員だったころ、勤めていた会社でも収益物件を購入しようという話がありました。
その当時の上司が持ってきた不動産物件だったのですが、ざっくり条件をお話しします。
※なお、金額等は実際のものでなく、計算しやすいように変えています。
- 木造
- 土地が広い
- 建物自体は小さい
- 駐車場が広く賃料も発生している
- 家賃収入より駐車場賃料の方が高い
ざっとこんな感じの物件でした。
土地がとても広いわりに、建物は小さく、家賃収入もそれなりにしか発生していません。
ただ、駐車場が広く、アパートの住人以外の外部にも貸し出していて、駐車料金が入ってきている状態でした。
上司がいうには、家賃は1戸5万弱くらいだけど、駐車場が1台5千円程度入ってくる物件とのこと。
駐車場は全部で25台分あったから、駐車場だけでも月に12.5万入ってくるというのです。
実際は、まだ不動産屋から紹介されただけなので、売買の詳しい話までは聞いていないようでした。
上司は家賃の合計と駐車料金の合計を計算して、利回りがかなりよかったので、非常に乗り気でしたね。
ゲン担ぎの番号振りに注意
私が上司に「25台って数えたんですか?」と聞いてみたところ
いや、駐車場に番号が振ってあって、最後の番号が25となっていたとのこと。
ここで注意が必要なのが、ゲン担ぎです。
上司は不動産には詳しくなく、私はちょっと不安になったので、現地を確認しにいってみました。
結論から言ってしまえば、上司が持ってきた不動産物件には
4や14、24という番号が振られた駐車スペースはなかったんです。
つまり、駐車場のナンバーが25番までだったとしても、25台分の駐車スペースがあるとは限らないのです。
私が実際に行って、数えたところ、20台分のスペースしかありませんでした。
当初考えていた駐車場賃料の計算から2.5万円も少なくなってしまいます。
ただ、これは売主さんに悪意があったのではなく、完全に上司の確認不足です。
実際、これも取引の段階まで行けば、書類等で正確な数字は把握できたものと思われますし、私が気が付かなくても計算ミスは発覚したことと思います。
しかし、万が一誤認したままになってしまうと、自分の計算と実際の収入が異なってきてしまいます。
レントロール等でも号数が105号室まであっても5部屋あるとはかぎりません。
実際、104号室がなくて、4部屋しかないかもしれませんよ。
という私の体験談でした。